学校長あいさつ

 伊予っ子の愛顔(えがお)

 日増しに優しい花の色が広がり、春らしくなってまいりました。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。年の初めには「今年は災害のない、誰もが笑顔で健康的な1年になることを」と願いましたが、日本はもとより世界中で、新型コロナウイルス感染症で混乱することになってしまいました。皆さんの生活にも少なからず、影響が出ていることと思います。

 さて、3月25日に伊予小学校の3学期、そして1年間を修了しました。この3学期は、3月4日からの臨時休業の措置に伴って、例年とは全く違うものになりました。伊予っ子一人一人が、これまでの成長を実感しながら1年間をまとめ、新旧や進学につなげる3学期。それぞれの学級や学年でいい締めくくりをしよう、有終の美を飾ろうと、伊予っ子が生き生きと取り組んできました。その様子が私には頼もしく、そして喜びを感じていました。できることなら、修了式の日まで伊予っ子の輝く愛顔(えがお)を見たいところでしたが残念かな、それは叶いませんでした。

 最後に全員が臨んだのは、「6年生を送る会」でした。6年生への感謝の気持ちや卒業後の活躍を願うエール、それらの思いをいっぱい詰め込んで各学年が6年生を送る発表をしました。6年生もまた、伊予っ子や教職員へ感謝と旅立ちの思いを伝えるなど、さながら卒業式のようでした。

 その6年生は、卒業式が規模縮小と時間短縮での実施となり、6年生やご家族には申し訳ない限り。しかし、6年生は誰一人不満を口にもせず、立派な態度で式に臨み、笑顔で学び舎を旅立ちました。在校生を代表して見送った5年生、教職員、保護者の皆さんの精いっぱいの祝福で、心のこもった卒業式ができたと思っています。困難なときこそ力を合わせて乗り越える、それが私たちチーム伊予小です。

 6年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。そして今日、修了式はできませんでしたが、在校生の皆さんもこの学年を立派に終了しました。おめでとうございます。伊予っ子の成長には、地域の多くの方々が関わっています。そして、地域・保護者の皆さんの深い愛情とご協力が、私たち教職員の支えでした。家庭・地域・学校が一体となってこその伊予っ子の愛顔(えがお)であり、南伊予の底力。皆さん、本当にありがとうございました。

 令和2年3月25日(水)

 

 追記

 このたびの教職員人事異動で、伊予小学校の7名の教職員が離任することになりました。それぞれ、伊予小学校の児童や保護者・地域の皆さん、そして教職員の温かさあふれる愛顔に深く感謝し、新任地に、新しい生活に向かいます。どうもありがとうございました。

 ちなみに、離任者の中では私を含め2名が、退職を迎えました。教員人生をこの伊予小学校で締めくくることができましたのは、大変ありがたく幸せでした。ご支援賜りましたすべての方々に、心から感謝申し上げます。

 令和2年3月31日